さよなら、シマちゃん・・ [野良猫から飼い猫へ(シマちゃんの話)]
頭を触らせてくれた頃から、シマちゃんはゴハンを食べなくなった。
少し前から食欲はなかった。でも、好きなものは食べたから、「慣れてきてワガママ言えるようになったのかな?」と軽く考えてしまっていた。
それが、大好物のお刺身をあげても、ほんの一口しか食べない。やっぱりおかしい・・・。
せっかく馴れてきたのに、病院へ連れて行ったらシマちゃんに嫌われちゃう!と思ったけど、心配だったので、病院へ連れて行った。
結果は・・・・急性腎不全。猫には多い病気なのだそうだ。
治療のための通院が始まったが、シマちゃんはみるみるうちに弱っていった。病院へ行くと、シマちゃんは悲しそうに鳴いた。「なんでこんなことをするの」と言っているようだった。猫には、治療の意味はわからない・・。
痛くて、怖い思いをしながら死んでいくことは避けたかった。もう助からないと感じて、通院を止めることにした。
ほとんど動けなくなっても、喉は渇くんだよね。口元に水を持っていくと、一生懸命に水を飲む。水を飲んでは眠る。
そして水も飲まなくなったシマちゃんは、虹の橋を渡っていった。
もっと早く病院へ行けばよかったんだな。最初に保護した時に、血液検査をしておけばよかったんだな。私の気遣いが足りなかったんだ・・・・・。
シマちゃん、ごめんね。
シマちゃんがうちで暮らしたのは2ヵ月半。短かったけれど、とても楽しかった。
シマちゃん、ちょっとしか一緒にいられなかったけど、
今でもシマちゃんのこと大好きだよ!!